トラウマ映画館

町山智浩「トラウマ映画館」

~不条理劇のココロ~


興味があったので、先日拝見しました。
すごいタイトルですね。「トラウマ映画館」!!
スタイリッシュでセクシーな表紙です。

‥‥‥‥

町山氏はアメリカ在住です。なので、ラジオでときおり小耳に挟む範囲でも、アメリカ在住ならではの話題を上手にお話なさっています。
だから、その町山氏の書かれる文章がアメリカナイズされたものかといったら、そうとも言えないようです。
どちらかというと、昭和の日本の香りがしました。
香り、というより、匂い。でしょうか。
町山少年の、映画に対する熱い憧れが感じられました。
少年時代の町山氏にとって、映画という物がどれほど大切な物だったのか、うっすらとですが想像します。

正直なところ、町山氏の取り上げたトラウマ作品の数々は、私にとってはまったくなじみのない作品名ばかりでした。
聞き覚えのあるところで、せいぜい「エクソシスト」「俺たちに明日はない」といった、恥ずかしくなる程のメジャー(?)作品のみです。
なので、こんな私がそれぞれの作品について、付加価値のつくようなコメントが出来るはずもありません。
そこで、純粋にこの本についての感想を記そうと思います。

まず、1読して目についた言葉が、「不条理劇」というフレーズでした。
「不条理劇」とは、もちろん、読んだとおり「不条理」によって進められる演劇、あるいは「不条理」そのものを主題とした作品の事をさすのでしょう。
この「トラウマ映画館」という本の中で、町山智浩氏は取り上げたほとんどの作品を、「不条理劇」という言葉で言い表しているようです。

物語の要素に、登場人物とストーリーがあります。
ストーリーテリングには、物語を前に進める役割を担う存在が必要とされます。
世の多くのホラー、スリラー、サスペンス、等の作品は、基本的に「不条理劇」と呼んで構わないのではないでしょうか?
追求してみると、ジャンルを問わず、ほとんど全ての演劇、ドラマ、文学作品、漫画などなど、ストーリーを持つ作品のことごとくが、「不条理」によって前に進む推進力を得ている事に気付きます。
「不条理」を生み出す方法は様々です。

犯罪(違法行為)、悪魔(宗教)、恋愛、出会い、別れ、災害、自然現象、、、など、など、など。
モチーフは様々ですが、その要素が転がり続ける限り、物語が推進力をうしなうことはありません。
これを、ある映画監督は「車輪の法則」と呼びました。

その監督は未発表未完成作品をDVD公開して、その主演俳優の人気もあって、ある時期には日本でも話題になりました。
なぜその作品が未完に終わったかといいますと、
「不条理」はストーリー(枠)の中でコントロールされている限りはエネルギー源として活用も出来ますけれど、
現実問題の「不条理」を乗りこなす事は難しいからでしょう。

現実問題の「不条理」は困難を極めます。
ニュース系ステキブログ様
どんなにすごい映画を鑑賞しても、どれだけ大好きな小説を読んでも、現実に勝る不条理は存在しないものなのですね。
きっと実感の問題なのでしょうけれども。

「トラウマ映画館」についてのコメント書いてらっしゃいますブログ様

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